不妊治療をしているとき、誰にどこまでの内容を伝えておくのかは難しい問題でした。
正確に言うと、治療が終わってからも、です。
まず、職場の方々です。
治療と仕事の両立は本当に難しいです。1か月どころか1週間に何度も休んだり、遅刻や早退をしたり、しかもそれが生理が来てから、内診してみてからでないと日程がわからないということがほとんどです。
ホルモン補充の移植周期など、スタートしてしまえばある程度何日目にこれをして…と分かる場合もありますが、それでも生理がきてくれないとわからないし、いつ生理がくるかなんて我々には(ほとんど)わかるはずもない。これくらいかなとか予想はするけど、当たらないし。
よって、休む可能性があるかも、くらいは伝えられても、あらかじめこ日とこの日は有給休暇にします!と決められるわけではないのです。
私の職場は幸い女性が多く、基本的には治療優先で大丈夫だからね!と言って頂けることが多かったのでかなりありがたかったです。採卵後は痛みは大丈夫?無理しないで、と気を使って頂きました。
直属の上司と、同じ部署の同僚には基本説明しており、他部署の人間にはあれこれ詮索されたくないなと思ったので、一部の方を除いて話していません。
さすがに『〇〇さんから聞いたんだけど、不妊治療してるんだって?』などの質問をしてくる人はいませんでしたね。わざわざ本人には聞いてこないか。
打ち明けた人の中で、実は私も昔治療していたんだよね~と打ち明けて下さる方もいて、時々お話を聞いてもらったり。
そんな感じで、職場の方々にはかなり恵まれていたと思います。
次に、自分の両親と義理の両親です。
自分の両親には体外受精にステップアップしたくらいのとき、さらっと伝えました。リアクションは…薄かったような気がします。どちらかというと私の体調を心配してくれたかな?
ちなみに、結婚してから治療し始めるまでの2年半、子供は考えてるの?と聞かれたことは一度もないです。結婚する前もなかった。
義理の両親には何も言っていないです。何か言われたら言っちゃおうかなと思っていましたが、自分の両親と同じく、一度も聞かれたことはないです。
何も言わないでいてくれることが、私にとっては一番の救いでした。
最後に、自分の友人です。
友人の数はとっても少ないのですが、例えば通院の都合で集合時間をずらしてもらうとか、妊娠の話、不妊治療の話になったときは伝えるようにしています。
話してみると友人も不妊治療をしていたり、友人の知り合いでもかなり不妊治療している人がいたり。
第一子を妊娠してからは、わざわざ自分からその話題を振ることはないですが、絶対に隠していこうとも思っていないです。
ただ、現在進行形で治療をしている人に自分の体験を話すことは、内容や相手の治療段階によっては、とてもつらい思いをさせてしまったり、傷つけてしまうこともあるのではないかと思うので、迂闊に話さないようにはしていきたいです。